プラスチックボトルブロー成形機 上田 長野 詳細は各項目をクリック

Drink JAPAN 2019

会期:22019年11月27日~29日 10:00~18:00
会場:幕張メッセ       弊社出展ブース D3-3

環境対応PETボトル成形
-PETボトルがPETボトルへ-

サステナビリティ(持続可能)対応のPETボトル成形システムを出展実演

背景

 日本では1995年に成立した「容器包装リサイクル法」に基づいてPETボトルのリサイクルシステムが成立した。
 自治体と事業者が消費者からPETボトルを引取りリサイクルしようという試みであったが、回収されたボトルは国外に輸出され繊維化されたり、国内ではボトル以外の卵パックなどに使われてきた。 その後環境に対する多くの問題提起がなされ、業界もより本腰を入れて再利用化に向けて動き出している。

 日本では年間約70万トン弱のPET樹脂が各種のボトル・容器に用いられている。 そのうち約60万トンが飲料用ボトルに、酒類・油類・調味料で5.6万トンが使われ、トイレタリー・ 化粧品・医薬品などで3.8万トンが用途別使用量(2018年度統計)となっている。 それらPETボトル・容器は他のプラスチック製品と比べても最もリサイクル化が進み環境対応しているがそれら多くがワンウエイ容器であり一般の目に付きやすい故に話題にもなりやすい。 フランスの世界最大手食品メーカーのトップが本年1月の年頭所感でPETボトルはリサイクルが できる樹脂製であり今後も積極的に使用するが、リサイクルできない樹脂容器は今後使用しないとコメントを出したが、一般的にはPETであろうが他の樹脂であろうが総じてプラスチックであり、昨今のプラスチックを原料とする製品に対する環境問題提起はPETボトル業界にも更なる変革が求められている。

 フロンティアは1996年に500mlのミネラルウオーターボトルで当時国内最軽量となった18gの製造ラインをミネラルウオーターの製造会社に納入、その後2008年には更なる軽量化ボトルを開発し500mlで11.5gを発表し減量化では先駆者となっている。 今でこそミネラルウオーターボトルも世界最大手メーカー品で500ml12gまで軽量化が進んでいるが10年以上前にフロンティアは同様のボトル開発を行った経験が役立ち、小型乳製品でも35%もの重量軽減化した容器を毎分400本生産できる成形機を開発納入して大手乳業会社から高い評価を得ている。
そうした軽量化容器は直接的環境問題の対応に大きな役目を果たしている。

また昨今のトウモロコシやサトウキビから作られた生分解樹脂PLAやセルロースナノファイバー、更には100%植物由来のPEF樹脂などのバイオマス原料を用いた成形システムには更なる力を入れて開発に取り組んでおり多くの顧客や材料メーカーから試作を依頼されている。 PEF樹脂プロジェクトは三井物産、東洋紡との3社共同プロジェクトで環境省の2017年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業に採択され現在も3社で各種開発中である。 このような低環境負荷提案、サステナビリティ提案をフロンティアは20年以上前から取組んでおり、業界の中で3R(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つのR)に積極的に取り組んでいる姿勢は今回の展示会で新たな一歩を踏み出す発表となった。

回収PETボトルから再生されたPET樹脂100%によるボトル成形システム

フロンティアは、家庭や市場から回収されたPETボトルが再びPETボトルに、いわゆる B to B(Bottle to Bottle)と呼ばれるリサイクル材料100%用いた樹脂によるPETボトルの成形システムを発表する。 公式な一般公開実演としては業界で初。

27日から3日間開催のドリンクジャパン展(幕張国際展示会場)で成形機や多くの最新技術を用いた環境対策ボトルなども出品する。

現在日本国内では使用されたPETボトルは多くが回収され再生樹脂となり、およそ6,500㌧が既に大手飲料メーカーの一部PETボトルで使用され始め、お茶や紅茶飲料用として市場化されている。他に75,000㌧が卵パックやシート、繊維に再利用されているが、まだ初期段階で、2020年に約10万トンが再生樹脂化となる予定でPETボトル化率は15%弱程度である。 回収されたPETボトルは国内では大手2社が再生樹脂製造を行っているが、その回収手段や経費がかさんで現在はバージン材より20~30%高い再生樹脂価格帯となっている。 しかし大手飲料メーカーは積極的に再生PET材を求め再ボトル化を推進している。一方、まだ全使用量に対して希少な再生材供給の事情から、再生材をブレンドして少しでも3Rに近付けたボトルを市場に出そうという動きも進んでいる。 また日本の再生材の高品質も相まって海外からも再生PET樹脂の引合いが殺到している状況でもある。
 この様な日本国内の状況から再生PET材の有効利用が最優先課題としてフロンティアは取り組んでおり、この度再生PET材製造会社の国内最大手である遠東石塚グリーンペット社とそのグループ会社であるプリフォーム生産専門会社の日本パリソン社と提携して100%再生材を用いたプリフォームの提供を受け、500mlの丸形状容器と角形状容器を同時成形できる最新鋭機FX-2L型での展示実演を行う。

FX-2L型は世界で初めてのスカラロボット駆動で4基のロボットがプリフォームとボトルのハンドリングを行うユニークな成形機で特許も取得済み。

リサイクルプリフォームのみならず当然のことながら成形機も省エネに徹しており、ブロー成形時の高圧エアーを回収し40%の削減を達成、プリフォームの加熱も25%の省電力化ができるなど省エネ先行型成形機となった。

更には無人化を推し進めプリフォームのFX型ブロー機への投入も多関節ロボットで行い、射出成形機からFX機までのボトル成形システムは完全無人化されたシステムとなっている。

今回の展示実演はプリフォームハンドリング装置から多関節ロボットでFX-2型にプリフォームを投入し1時間2,000本の成形を行う。 FX-2L型は本体価格が45,300,000円、プリフォームハンドリング装置は一式6,100,000円。 年間3~4ラインの販売を目標としている。

軽量化